私は、大学1年生だった18歳頃から27歳の今まで、数々の天職探しをしてきました。
今から7年前、19歳~20歳の頃、初めて本格的に描いた夢はシンガーソングライターでした。。
理由はいろいろあるのですが、
その1、ピアノが好き。その2、歌が好き。その3、たまに自分でビビるくらい良い曲を作れる(笑)、など。
才能を人に認められることへの憧れもありました。当時は有名になりたいという気持ちも大きくて…今思うと、自分の歌を聴いてくれる人のことより、「自分が」「自分が」となっていた気がします。若かったです。
大学2年生の秋に決心しました。
「これから1年、本気でシンガーソングライターを目指す。
1年やって芽が出なかったらすっぱりあきらめて就活に入る。」
実力だけでなく運も必要な世界だとわかっていました。
自分の作曲のレベルがどんなものかはわからなかったです。
だから自分で、「1年」という期限を設けました。この1年はシンガーソングライターになるための活動を最優先にする、と決めました。
実は、最初は友達にも家族にも言えませんでした。
大きな夢と、今の自分との乖離が大きすぎて恥ずかしかったんだと思います。
その1年は、(実は前回のブログの、不勉強だった学生時代に重なるのですが)極力授業に出席せず、彼氏や友達ともあまり会わず、下宿先の部屋で、ピアノ、歌、曲・詞を書く、音楽を聴くことに向かい合う日々でした。
ジャンルを選ばず、クラシックから洋楽、アニソンまで、聴いて、弾いて、作って…を繰り返していました。
今考えると、決して楽しくはなかったです(笑)。
ただただ、早くデビューしたいなぁ、と思っていました。
2006年の暮れ、初めてデモテープを作りました。
その当時の渾身の持ち歌1曲と(笑)、確かもう1曲くらい、大阪の十三にあるスタジオで、ピアノとボーカルを録音したのを覚えています。
それをいろんなレコード会社に送りました。
2週間もたたない間に、1通のメールが入りました。
確かこんな感じの文面でした。
「ポニーキャ○ニオン新人開発部の××と申します。
送っていただいたデモテープを聴き、原石であると感じました。
つきましては、心斎橋のライブハウスにてショーケースを行い、その様子を本社で審査させていただきますのでお越しください」
わー!わー!わー!!!
キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!
こんなふうにくるもんなんや!?えっ、あと1ヶ月もないよ!!!
一曲はデモテープの曲を歌うとして、あと2曲は新しい曲携えて臨みたい。
大急ぎで曲つくらなあかん!
急ピッチで、アップテンポとバラードを1曲ずつ作り、合計3曲、死ぬほど練習して臨みました。
そして本番。
広いライブハウス、強烈なスポットライト、前にずらりとしかめっ面のポニーキャ○オン審査員。
順番はトップバッター。。
高校のとき、ベース担当でバンド組んでたので、ライブには慣れているつもりだったのですが、学校の視聴覚室なんかとは比べ物にならないくらいの大きなステージとぴりぴりした雰囲気。
そして、自分のデビューがかかっている、という思い。
完全に雰囲気に飲まれてしまいました。
緊張しちゃって声は出ないしピアノを弾く指は震えた…
今考えると、もう少し楽しめばよかったなぁ(*´ェ`*)
ショーケース後、当然ながら、ポニーキャ○ニオンからデビューの話は来ませんでした(^^;)。
でも、このとき私に連絡をくれた新人開発部の方とは、その後アドバイスをいただいたり、ボーカルを努めるライブに行かせてもらったり、いろいろとお世話になりました。
そして、一緒にショーケースに出て知り合った女の子とはいまだにSNSで連絡を取り合ってます。
成功はできなかったけど、人生経験という肥やしを増やすことができました。
その後、シンガーソングライターを本気で目指す「1年」の期限が終わるまでには、ちょっといろいろあったんです。
毎日曲作りは続けていました。
同時に、音楽プロデューサーの方と知り合い、プロの方に曲を聴いていただいてアドバイスをいただいたり、となかなかできない経験をさせてもらっていました。
しかし、当時のウブなあたしには衝撃だったのですが、だんだん口説かれるようになりΣ(゚д゚;)。
今なら「あぁ、遊び人なんだな」って思うだけだと思うのですが、当時は余裕でかわしている風に装いながら傷ついてました…。
そうこうしている間に間近に迫ってきた就活が、いろいろな会社を見ることができてとても楽しそうに見え、興味を持ちました。そして、軸足を就活準備に移すことにしたのです。
こんな感じでシンガーソングライターという天職探しは終わりました。
やりきったので悔いはないかなと思います。
当時ほどうまくは弾けないけど、いまだにピアノは大好きです。
この経験を通じて学んだのは、自分の才能を信じることと努力し続けることの難しさ。
結果が出なくても努力し続けられるか。
一度結果を出すことはできるかもしれないけれど、そこから成功「し続ける」られるか。
結果を出し続けている人がどれだけすごいか。
本当に良い経験になりました。
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